当院救急部メーリングリストで短期連載している「明日から使えるファシリテーションメモ」です.
第1回.「発散」から「収束」を経て「合意形成」に.
当集中治療部において何らかの医療行為を行う際には,可能な限り多い人数で話し合い,そこでその医療行為が妥当だと判断されなければなりません.
妥当と判断されるというのは,すなわち「合意形成」がなされるということです.
ということは,話し合いは「合意形成の手段」ということになります.
話し合って「合意形成」を行った後に,医療行為を実施することが許されるのです.
さて,話し合いの中で合意形成を得るためには,その話し合いが上手く行われる必要があります.
話し合いの道筋(プロセス)には色んな型(パターン)があります.話し合いの内容に合わたパターンの選択が,上手い話し合いには欠かせません.
当集中治療部の議論に最も有用なプロセスは「発散・収束」型プロセスです.
このプロセスでは,「発散」と「収束」というフェーズを経て,最終的に「合意形成」に至ります.
まず参加者全員で可能な限りアイディアを出し(発散),その後にそれらを上手にまとめて(収束),そしてみんなが納得できるものを作り上げる(合意形成),という順番で話し合いをおこないます.
ここで集中治療部の回診を思い出してください.
回診では診断・治療のいずれの話題においても,この「発散」->「収束」->「合意形成」を行っているということに気付きませんか?
「この患者はショック状態である」
->「その原因として考えられるのは…と,…と,…」(発散)
->「これらの原因は4つの群に分けられる.…と…はxxに,…と…はooに分類される.」(収束)
->「ショックの原因を考えるために,***という検査をしよう」(合意形成)
治療の議論をしているときも同様ですね.
大切なことは,「発散」のフェーズで「収束」させない,「収束」のフェーズで「発散」させない,ということです.
というわけで,今後議論をする際に,いま発散のフェーズなのか,収束のフェーズなのかを考えて発言すると,より有機的に話し合いが行えると思います.
回診以外でこの「発散・収束」型プロセスが有用なのは,アイディア創造を必要とするときだそうです.
KJ法なんかは,まさにこの「発散・収束」型プロセスですよね.
今後の「明日から使えるファシリテーションメモ」では,発散の方法,収束の方法,合意形成の方法などを少し紹介していく予定です.
Content
10年
医者になって早10年.
今からちょうど10年前に偉大な救急医から言われたことを思い出す.
「10年間は自分の勉強ために時間を使え.11年目からは社会のために時間を使え」
今,この言葉が私に重くのしかかる.
…少しずつではあるが,できることをやっていこう.
見学
今日は京都医療センターの救命救急センターから見学に来ていただきました。
どうやって上手に組織を運営していくか…みんな悩みは同じですね。
良いアイディアをみんなで共有していけたらなぁと思います。
別府先生と田中先生、当直明けでお疲れのところご苦労さまでした。
CEの井上さんも含め、今後ともよろしくお願いいたします。
どうやって上手に組織を運営していくか…みんな悩みは同じですね。
良いアイディアをみんなで共有していけたらなぁと思います。
別府先生と田中先生、当直明けでお疲れのところご苦労さまでした。
CEの井上さんも含め、今後ともよろしくお願いいたします。
カロリンスカ研修終了
仕事をほっぽり出して行ったため、皆様には多大な迷惑をおかけしました。
ECMOはさることながら、チームビルド、教育システム、モチベーション管理、他部署との関係構築、搬送システム、移植医療、終末期医療など、多くの事を学ぶ良い機会となりました。
そして、自分が提供できる"よい医療"とはなんだ?患者と患者家族の幸せってなんだ?医療従事者の幸せって何だ?ということについて、より深く考えることができました。
丁寧に時間を割いて色々な事を教えてくださったカロリンスカのスタッフの皆様には本当に感謝いたします。
感謝 感謝
今週は2施設から当院ICUへ見学に来ていただきました.
それぞれの施設の規模は異なるし,来てくださった先生の院内での立場も違ったのですが,互いの悩みは同様でした.
「院内に共有できる人員がいない(少ない)」
改めて我々の施設は恵まれているなと感じました.
院内で集中治療に割ける人員が12名以上いるというのは,普通のことではありません.
特にtraineeとして初期研修医・後期研修医が豊富にいることはかけがえのない財産です.
これは院内の管理者ならびにスタッフドクター,コメディカルのご理解によるものです.
我々も数年前まで少人数でやっていました.
そして病院内外の人々の力をたくさん借りて,なんとかここまでこれました.
今度は我々が恩返しをする番です.
どんな形で皆様のお手伝いできるか分かりませんが,出来ることを少しずつですがやっていこうと思います.
見学!!
JA広島総合病院のスタッフの皆様が当ICUを見学に来てくださいました.その数10名!!
医師,看護師,PT,栄養師,薬剤師,CE,研修医の皆さんで,我々の多職種回診を中心としたICUの運営システムをみていただきました.
櫻谷先生をはじめ,みなさま朝からほぼ丸1日お疲れ様でした.
私たちとしてもとても良い刺激になりました.ありがとうございました.
一般市中病院でも,スーパースターがいなくても,公的病院でもここまでできるというのを知っていただければと思います.
今回の見学で何か持って帰っていただければ幸いです.
・・・やっぱQOLカンファ,受けよかったなぁ.
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